データマイニングに大切なこと

データマイニングエンジニアに求められる能力で代表的なのは、統計学の知識である。ビッグデータを取り扱うことになるので、大学レベルの統計学の知識は必要不可欠なものとなる。統計学を知らないとそもそも有効なデータの取得ができなくなり、データマイニングエンジニアとしての仕事が全くといっていいほど進まなくなるのだ。
統計学を高いレベルで理解するためには、基礎として数学の知識も必要になる。人工知能や機械学習にまで手を出すなら、論文が書ける程度の統計学と数学の力は必要になるだろう。最近のデータ分析では、専用のソフトウェアを使って行うことが多くなってきた。従って、最新のソフトウェアに対する知識も重要になってくる。
データ分析や人工知能は、現在世界中で研究が進められているものである。こうした分野の最新情報に当たるためには、英語の能力も必須になるだろう。海外の論文を原文のままで読めないと、どうしても情報収集の面で弱くなってしまう。インターネットで情報を集める際にも、英語能力は必須になる。何も流暢に英語が話せる必要はないが、最低限論文を読んで何が書いてあるのかは理解できなければならないだろう。データマイニングエンジニアとしての能力が十分に身についているかどうかは、データベーススペシャリストの試験や統計検定を受けることで確認可能である。また、人工知能の開発は一人で進められるものではないため、協調性も必要になる。