人工知能の開発に欠かせない

最近話題の人工知能の開発には、データマイニングエンジニアの力が欠かせない。実は人工知能といっても、やっていることはそう難しいことではないからだ。膨大なデータを有効活用すると、コンピューターはあたかも知能を持ったかのような動きを見せるというだけの話である。こうした人工知能の性質からすれば、現場においては高度なプログラミング技術よりもむしろ、地道なデータマイニング能力の方が必要とされる。
例えば、将棋ソフトの開発においてもそうだ。プログラミング能力が高くてもソフトを強くすることは難しいが、機械学習によって膨大なデータを集め、有効な評価関数を設定してやればどこまでも強くすることはできる。有効な評価関数を設定するためには、データマイニングエンジニアの能力が必要不可欠になるのである。
これからの時代は、より賢い人工知能を開発できた企業が勝ち残っていくと予想されている。統計学に精通していて、膨大なデータの海の中から有効な情報を取り出すことのできるエンジニアは、活躍の場所に困ることはないはずだ。IT関連企業の中でも、大企業になればなるほど、こうした人材を求める傾向が強くなる。一流の企業で活躍の場所が多く用意されているので、自然と年収や待遇の面でも有利になる。また、最近は政府もビッグデータの活用を積極的にするようになってきた。政府関連機関で、準公務員として仕事をし始める人も増えてきているのが現状である。